【結論】会社員が本当に入るべき保険は3つだけ|不要な保険を断捨離する方法
「保険に入りすぎていないか不安」「どの保険が本当に必要なのかわからない」——そう感じている会社員は多いはずです。
結論から言います。会社員が入るべき保険は3つだけです。それ以外の保険は、ほぼ不要と考えていい。
この記事では、保険の基本的な考え方と「入るべき保険・不要な保険」を具体的に解説します。
結論:必要な保険は3つだけ
保険の本質は「自分では到底カバーできない大きな損害にだけかける」ことです。
つまり、こういう基準で考えます。
- 損害が数千万〜億単位になりうるもの → 保険が必要
- 損害が数万〜数十万円程度のもの → 自分で貯蓄して対応すればいい
この基準で絞ると、必要なのは以下の3つです。
| 保険の種類 | 必要な人 | 理由 |
|---|---|---|
| 自動車保険 | 車を運転する人全員 | 事故で億単位の損害になりうる |
| 火災保険 | 持ち家・賃貸問わず全員 | 家を失うリスクは自力でカバー不可 |
| 生命保険 | 扶養家族がいる人のみ | 遺族の生活費・教育費をカバー |
①自動車保険|対人・対物は「無制限」一択
自動車保険で最重要なのは、対人賠償・対物賠償を「無制限」にすることです。
交通事故で人を死亡させてしまった場合、賠償額が1億円を超えることも珍しくありません。自賠責保険の上限(死亡時3,000万円)では到底カバーできず、残りは自己負担になります。
任意自動車保険(対人賠償無制限)に加入することで、原則としてお金の問題は全額カバーされます。保険料の差はわずかで、対人・対物は無制限にしないメリットがありません。
なお、自分の車の修理費(車両保険)は加入不要という考えが有力です。保険料が高いわりに、補償内容が車の時価額ベースになるため、古い車ほどコスパが悪くなります。
②火災保険|賃貸でも持ち家でも必須
火災保険は「持ち家だけの話」と思われがちですが、賃貸でも必要です。
賃貸の場合、火事や水漏れで他の住居に損害を与えると、億円規模の賠償責任を負うことがあります。賃貸向けの火災保険(借家人賠償・個人賠償責任特約つき)で月々1,000〜2,000円程度からカバーできます。
火災保険でカバーできる主なリスク
- 火災・落雷・爆発
- 台風・洪水・雪災
- 盗難
- 水漏れ・建物外部からの物体落下
- 騒じょう・暴力行為による損害
「隣家から出た火事」は自分で守るしかない
日本には「失火責任法」という法律があります。これは、失火(不注意による火事)の場合、隣家に損害を与えても原則として賠償責任を負わないというルールです。
つまり、隣家の火事でこちらが被害を受けても、隣人に賠償を求めることはほぼできません。自分の家は自分の火災保険で守るしかないということです。
③生命保険|扶養家族がいる人だけでOK
生命保険は「独身・子なし」であれば、ほぼ不要です。
なぜかというと、日本には公的な遺族年金制度があるためです。
遺族年金でカバーできる金額の目安
会社員(厚生年金加入者)が死亡した場合、遺族には以下の給付があります。
- 遺族厚生年金:報酬比例の年金額の4分の3(生涯受給)
- 遺族基礎年金:子が18歳になるまで給付(2024年度:子1人の場合 年約100万円)
- 試算例:妻と子1人のケースで、遺族年金の生涯受給総額は最大1,800万円超になることも
まずは遺族年金でカバーできる金額を計算し、足りない部分にのみ民間の生命保険をかけるのが正解です。
また、持ち家がある場合は「団体信用生命保険(団信)」でローンが完済されます。住居費の負担がなくなれば、生命保険の必要額はさらに下がります。
参考:日本年金機構|遺族年金
不要な保険ワースト5
以下の保険は「加入しても損するだけ」になりやすいものです。
- 医療保険:会社員は健康保険+高額療養費制度で大部分がカバーされる。自己負担の上限は月8〜10万円程度(所得による)
- がん保険:治療費は高額療養費でカバー可能。貯蓄で対応できるなら不要
- 学資保険:利回りが低い(1%以下も多い)。NISAで運用した方が効率的
- 個人年金保険:同上。iDeCoやNISAで代替可能
- 就業不能保険:会社員は傷病手当金(最長1年6ヶ月)+障害年金がある。本当に必要か要検討
まとめ:保険を絞ることがお金の節約になる
保険は「お守り」ではなく、「リスク対策のコスト」です。
不要な保険を整理するだけで、年間数万〜十数万円の節約になるケースは珍しくありません。
- ✅ 自動車保険(対人・対物は無制限)
- ✅ 火災保険(持ち家・賃貸問わず)
- ✅ 生命保険(扶養家族がいる人だけ)
- ❌ それ以外の保険は、まず本当に必要か再検討する
まずは今入っている保険を洗い出し、「この保険、なぜ入っているのか?」を一つひとつ確認することから始めてみましょう。
