賃貸で知っておくべきこと― 私の体験から学んだ「知らないと損する」3つの話 ―
私は普段、リベ大やリベシティでお金の勉強をしています。
そこで学んだ知識は、正直なところ「知っている人は知っている」というレベルのものです。
でも驚いたのは、身近な友達や家族ほど知らないということでした。
今回は、私自身や家族の実体験を交えながら、
- 家賃の値上げ
- 火災保険の活用
- 立ち退き補償
について、法律に沿って正確に整理していきます。
① 家賃2,000円の値上げは本当に拒否できるのか?

友達からこんな相談を受けました。
「家賃2,000円上げますって通知がきた」
私は反射的にこう言いました。
え、それ拒否できるよ?
でも友達は、すでに了承の返事をしてしまっていました。
法律上の正確な仕組み
根拠は
借地借家法第32条です。
貸主は次の事情があれば
賃料増額請求をすることができます。
- 固定資産税などの負担増
- 経済事情の変動(インフレなど)
- 近隣相場との乖離
- 不動産価格の変動
重要なのは、
✔ 貸主は「請求」はできる
✔ しかし金額が自動確定するわけではない
という点です。
借主が納得しなければ、
- 話し合い
- 調停
- 裁判
で「適正賃料」が決まります。
私が伝えたかったこと
私はこう言いたかったのです。
普通借家契約なら、すぐ了承しなくていいよ。
「今までの契約条件で更新を希望します」
と伝えるだけでも、交渉の土台は作れます。
ただし正確には、
「その一言で絶対に値上げされない」
わけではありません。
最終的には裁判で増額が認められる可能性もあります。
それでも知っておく価値はある
月2,000円
× 12ヶ月
× 10年
= 24万円
固定費は静かに効いてきます。
貸主も大変な時代です。
でも、こちらも生活があります。
即了承しない。それだけでも大きな差になります。
② 洗面台のヒビと25万円の請求

ここからは、私自身の話です。
洗面台にコップを落としてヒビを入れました。
完全に私の不注意です。
退去時に請求された金額は、
約25万円。
正直、動揺しました。
当時の葛藤
その物件は、
- エアコンは壊れ気味
- 水道はすぐ詰まる
- カーテンレールもボロボロ
正直「最初からじゃない?」と言い張ろうかと、一瞬考えました。
でも嘘はつきたくない。
そこで思い出したのが、
火災保険でカバーできる可能性があるという話でした。
火災保険の実際
賃貸契約時に加入する保険は、一般的に次を含みます(商品による):
- 火災・落雷・爆発
- 風災・水災
- 破損・汚損(不測かつ突発的事故)
- 借家人賠償責任
- 個人賠償責任
一般的な補償額目安:
- 借家人賠償:1,000万〜2,000万円
- 個人賠償責任:1億円以上の設定も多い
- 免責:0〜5万円程度
※あくまで一般的水準。契約次第です。
私の結果
- 破損理由を説明
- 発生時期を申告
退去後でしたが、
条件を満たし保険適用。
最終自己負担:約5万円
20万円の差。
以前別物件で払った約8万円よりも安く済みました。
ここで重要なこと
「自分が悪いから無理」
とは限りません。
ただし、
- 故意は対象外
- 経年劣化は対象外
- 約款による制限あり
です。
「多くのケースで対象になる可能性はあるが、必ずではない」
というのが正確な言い方です。
③ 実家の立ち退きの話

私の実家は賃貸でした。
ある日、貸主都合で
「出ていってほしい」
と言われました。
当時は知識がなく、自費で引っ越しました。
その後、立ち退きを指示した方の兄が良い人で、
自主的に引っ越し費用を払ってくれました。
本当にありがたかった。
法律上はどうだったのか
普通借家契約では、
貸主からの解約には
正当事由が必要です。
正当事由の判断では、
✔ 建物老朽化
✔ 自己使用
✔ 建替え
などに加え、
立退料の提示が大きく考慮されます。
立退料の相場は?
よく「家賃6〜20ヶ月分」と言われますが、
これはあくまで交渉目安。
実際は、
- 地域
- 築年数
- 需給状況
- 住居か事業用か
で大きく変わります。
家賃8万円の場合、
8万円 × 12ヶ月 = 96万円
+引越費用など
で100万円を超える可能性もあります。
しかし、
必ずその金額がもらえるわけではありません。
今思うこと
もし当時この知識があれば、
- もっと交渉できたかもしれない
- 住み続けられたかもしれない
でも、良い人だったからこそ丸く収まりました。
だからこそ思うのです。
知識があれば、選択肢が増える。
結論:知らないだけで損をする
- 家賃値上げは即了承しなくていい
- 火災保険は思ったより広い
- 立ち退きは補償が出る可能性がある
ただし、
✔ 絶対ではない
✔ 契約・事情による
✔ ケースバイケース
です。
それでも、
何十万円、場合によっては数百万円の差が生まれます。
最後に
貸主も大変な時代です。
対立したいわけではありません。
でも、
知らないまま損をするのは違う。
法律は、借主も守るためにあります。
収入を増やす努力と同じくらい、
支出を守る知識も大切。
これからも一緒に、
“損をしないための学び”を積み上げていきましょう。

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