お金・節税知識

あなたの投資を守る!ポンジ・スキームを見抜く方法と騙されない理由

れおなるど・ゆう

あなたは騙されていない?美味しい話には裏がある。

そんな例の一つを紹介いたします。


はじめに|あなたの投資は本当に安全ですか?

最近「毎月10%の配当保証!」「年利30%以上!」という魅力的な投資話を見かけることが増えています。
しかし、その中にはポンジ・スキーム(Ponzi Scheme)と呼ばれる危険な投資詐欺が潜んでいます。

この詐欺は一見すると完璧に見え、数年〜10年以上続くこともあり、経験豊富な投資家ですら騙されてしまうことがあります。
本記事では、その手口・現実的な利回りの相場・見抜くためのチェックポイントを詳しく解説します。


1. あなたの投資を危険にさらす「ポンジ・スキーム」とは

ポンジ・スキームは、実際には利益を生み出していないのに、新しく集めたお金を既存投資家への配当に回す投資詐欺です。
初期の投資家には本当に配当が支払われるため「これは本物だ」と信じ込み、さらに知人や家族に紹介してしまうケースが多発します。


2. 名前の由来|チャールズ・ポンジの詐欺事件

1920年代のアメリカ、チャールズ・ポンジは「90日で40%の利益」という驚異的な利回りを約束し、多額の資金を集めました。
実際は郵便切手の取引はほぼ行わず、新しい投資家の資金を古い投資家に渡していただけ
これが「ポンジ・スキーム」の名前の由来です。


3. あなたが知っておくべき利回りの現実相場

現実的な投資利回りは次の通りです。

投資商品年利の目安
銀行定期預金0.002〜0.2%
国債・社債1〜3%
インデックス株式投資(S&P500など)7〜10%(長期平均)
優良株式投資家15%前後で十分優秀

重要ポイント
世界最高レベルの投資家でも年利20%を長期で維持することはほぼ不可能です。
「年利30%保証」「毎月10%配当」は現実的にあり得ません。


4. ウォーレン・バフェットですら20%弱

投資界の伝説 ウォーレン・バフェット(Berkshire Hathaway会長)の過去50年以上の平均リターンは約年利20%弱
これでさえ世界的に驚異的な数字です。
つまり、「自称投資家」や「無名のファンドマネージャー」がこれを超える利回りを安定して保証するなど、あり得ません。


5. なぜ長期間バレないのか?

  • 初期投資家に実際に配当を支払うため信用がつく
  • 口コミや紹介制度で自然に新規資金が入ってくる
  • 会計資料や運用成績を巧妙に偽装する
  • 再投資を促して現金流出を抑える

6. 現代のポンジ・スキーム事例

  • 仮想通貨投資詐欺:「毎月10%配当保証」などの謳い文句
  • 海外不動産投資詐欺:「家賃保証20%」
  • 高配当ファンド詐欺:実際の投資先が存在しない、または利益ゼロ

7. 見抜くための方法

以下の特徴があれば、すぐに疑ってください。

  1. 高利回り+元本保証をうたう
  2. リスク説明がほとんどない
  3. 投資内容が不透明
  4. 常に一定額の配当(市場と無関係)
  5. 金融庁登録や外部監査の証拠がない
  6. 紹介ボーナスや会員制度を強調する

8. 騙されない理由と行動

「高利回り保証」は、ほぼ詐欺のサイン
世界最高の投資家ですら年利20%が限界。
それ以上の数字を保証する話は避けましょう。

あなたを守るための3つの行動

  1. 年利10〜20%以上の保証は疑う
  2. 投資先と仕組みを必ず自分で調べる
  3. 知人や家族の紹介でも鵜呑みにしない

まとめ|あなたの資産はあなたが守る

ポンジ・スキームは昔から存在し、現代では形を変えて巧妙になっています。
利回りの現実と投資の常識を知っていれば、ほとんどの詐欺は防げます。

れおなるど・ゆう

「うまい話」ほど危険。冷静に判断し、あなたとあなたの大切な人のお金を守ってください。

それではこの辺で、ほいたらねっ👋