今あなたは、あれが欲しい、これが欲しい。ボーナスが出たらこれを買おう。と考えていませんか?
今回はそんな人に届けたい、老子の名言「足るを知る者は富む」を紹介します。
老子とはどんな人物だったのか?
老子(ろうし)は、紀元前6世紀ごろの中国の思想家であり、『道徳経(タオ・テ・チン)』という古典を著した人物です。
- 姓は李、名は耳(じ)と伝えられています。
- 儒教の創始者・孔子と同時代に生きたとされ、孔子とも実際に会ったという逸話があります。
- 彼が説いたのは「道(タオ)」という自然の摂理に従って生きることの大切さ。
- 争わず、無理せず、執着せず、流れるように生きる“無為自然”の精神。
老子の教えは、「人は足りないものを求めて苦しむが、今あるものを知り、感謝することが真の豊かさを生む」という思想に集約されます。
その象徴的な言葉が、
「足るを知る者は富む」
です。
この名言の意味とは?
「足るを知る」とは、「いま持っているもので満足する心を持つこと」です。
現代のようにモノがあふれ、SNSで他人と比べやすい時代では、「あれが欲しい、これも必要」と終わりなき欲望に疲弊しがちです。
でも老子はこう言います:
『今あるもので満足できる人こそ、心が豊かである』
つまり、物質的な富よりも心の充足こそが真の“富”であるという考え方です。
私の後悔:CX-30を手に入れて気づいたこと
私は数年前、「ずっと欲しかった車」――マツダCX-30を購入しました。
- 見た目も美しく、内装も快適。
- ドライブが趣味な私にとって、音楽もナビも最高。
- 運転が楽しく、見栄も晴れる。
そんな夢が叶った瞬間でした。
でも、時間が経つとある感情が湧いてきました。
本当に私にはこの車が必要なのか?
金銭面でのリアルな出費:
- ガソリン代(年間2万km)
- 高額なタイヤ交換・メンテナンス
- 自動車税・任意保険
軽自動車より維持費が格段に高く、CX-30にかかるコストを計算するたびに、 「この分を旅行や自己投資、積立NISAに回していたら…」と後悔が募りました。
後悔からの学び:軽自動車+バイク生活へ
結婚を機に、家計全体を見直し。 私は思い切ってCX-30を手放し、今は
- 軽自動車1台(家族共有)
- バイク1台(私の通勤・移動用)
という生活に切り替えました。
贅沢を手放した代わりに得たものは、
- 毎月の固定費の削減
- 将来への投資額の増加
- 日々の安心感と満足感
でした。
今こそ「足るを知る」
CX-30に乗ったあの3年間も、今では貴重な“経験”だったと思っています。
欲しいものを手に入れて初めて、気づけることもある。 それを経た今、私は心から思います。
「欲しい」を数えるより、「すでにある」を見つめる生き方をしたい。
SNSで誰かの暮らしを見て羨む前に、 今ある生活、家族、健康、時間に感謝する。
それが、老子の言う「足るを知る者は富む」だと、ようやく理解できるようになりました。
まとめ
- 老子は“無為自然”を説いた東洋思想の源流を築いた人物
- 「足るを知る者は富む」は、物欲よりも心の満足を重視する言葉
- 私のCX-30購入と売却の経験から、本当の豊かさに気づけた
- これからは、「経験」にお金を使う人生を選びたい
あなたにとっての「足る」は何ですか? もし今、何かを欲しいと感じていたら、 一度、すでにある“幸せ”に目を向けてみてください。
それが、心の豊かさへの第一歩かもしれません。
ほいたらねっ👋
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