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はじめに:経営者の第一歩としての「外注」の考え方
私は9年間勤めた食品製造業を辞め、現在は水道業の後継者として修行中です。数年後には社長として現場も経営も担っていく予定ですが、その中で気になっているのが、
「税理士さん・労務士さんと契約すべきか?」
という点です。
実際に事業を始めると、帳簿づけ、社会保険、給与計算など、やるべきことが山のように出てきます。この記事では、科学的根拠も交えて、「外注」のメリット・デメリットを解説します。
1. 税理士・労務士とは何をしてくれる人?
税理士 | 労務士 | |
---|---|---|
主な業務 | 確定申告、法人税申告、節税、会計顧問 | 社会保険手続き、給与計算、労働法対応 |
必要な場面 | 決算、税務署対応 | 従業員の雇用、助成金申請、就業規則 |
対象者 | 個人事業主・法人 | 雇用者のいる事業主全般 |
2. 契約するメリット・デメリット
✅ メリット
税理士
- 本業に集中できる(時間の節約)
- 節税アドバイスが受けられる
- 税務ミスを防ぎリスクを回避
- 補助金・融資相談にも強い
労務士
- 社会保険・給与処理を任せられる
- 法改正に自動で対応してくれる
- トラブルの予防や助成金申請も可能
厚生労働省のデータによれば、中小企業では月20時間以上を労務処理に費やしています。この時間を専門家に任せれば、より経営判断に集中できます。
❌ デメリット
- 月額費用がかかる(スタートアップには重荷)
- 質の悪い専門家と契約すると逆効果
- 自分で少しも知識がないと「丸投げ」で損する
3. 年間の平均費用(相場)
サービス | 月額目安 | 年額目安 | 備考 |
---|---|---|---|
税理士(個人) | 1万〜3万円 | 12〜36万円 | 確定申告込み |
税理士(法人) | 3万〜6万円 | 36〜72万円 | 決算料は別途 |
労務士 | 1万〜2万円 | 12〜24万円 | 従業員数によって変動 |
4. 「時給思考」で外注判断
「あなたの時給は5,000円ですか?じゃあ10時間の事務作業に5万円の価値ありますか?」
実際に、月2〜3万円の外注費で10時間浮くなら、コスパは非常に良い投資になります。
5. 税理士・労務士の探し方(比較付き)
方法 | 特徴 |
---|---|
税理士ドットコム | 全国対応、完全無料で複数の税理士に一括見積りできる |
ココナラ・クラウドワークス | スポット相談・業務委託が可能 |
商工会議所 | 地元密着で紹介制度がある場合も |
知人の紹介 | 相性の良いプロを見つけやすい |
税理士ドットコムを使うメリット・デメリット
メリット
- 全国対応、完全無料で複数の税理士に一括見積りできる
- 自分に合った条件(地域・業種・費用)で探せる
- チャットや電話で相談もOK、営業されにくい設計
デメリット
- 登録税理士の中に質の差がある(実績のチェックは必要)
- 一部の地域では選択肢が限られる場合あり
✅ まとめると、「お試しで探す」には非常に便利な選択肢です。
6. 科学的根拠:経営判断の質を高めるには外注が最適解
ビジネス心理学では「意思決定疲労(Decision Fatigue)」が知られており、多くの選択肢や手続きがあると、脳は疲れて誤った判断をしやすくなります。
「やることを減らす=経営判断の精度が上がる」
これは外注の強力な科学的根拠のひとつです。
まとめ:外注は「コスト」ではなく「経営の投資」
私はまだ社長ではありませんが、今のうちから「人に頼る力」も磨きたいと思っています。
✅ 本業に集中できる
✅ 節税・助成金のチャンスを逃さない
✅ リスクを避けて持続可能な経営へ
特にこれから社長を目指す方は、「良い人との出会いこそ最大の資産」だとぜひ覚えておいてください。
補足:こんな人は要チェック!
- 時間が足りないと感じている
- 税金や保険のことが不安
- スモールビジネスでも経営判断に集中したい
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