「12時間も寝てるの?」「そんなに寝たら怠けてるみたい…」
そんな風に思っていませんか?
確かに、大谷翔平選手のようなトップアスリートが12時間睡眠をしているのは有名ですが、実は土木業者や体力仕事に従事する人たちにとっても「長時間睡眠」は非常に理にかなった習慣です。
今回は、体を酷使する仕事においてなぜ長時間睡眠が必要なのか、科学的根拠とともに詳しく解説します。
Contents
1. 筋肉・関節・神経の回復が必要
体力労働は、見た目以上に体に大きな負荷をかけています。
炎天下での作業、重機の操作、重量物の持ち運びなどは、アスリートと同等、あるいはそれ以上のストレスを筋肉・関節・神経に与えることも。
こうした身体的ダメージの回復には「深いノンレム睡眠」が不可欠です。
特に入眠後の最初の3時間には、成長ホルモンが最も多く分泌され、傷んだ組織の修復や免疫機能の強化が行われます。
2. 睡眠不足でケガや判断ミスが増える
体を使う仕事において、集中力や判断力の低下は命取りです。
睡眠不足になると…
- 作業中のミスが増える
- 判断力が鈍くなる
- 転倒や誤操作によるケガのリスクが高まる
- 慢性疲労から免疫力が落ち、風邪を引きやすくなる
現場の安全とパフォーマンスを守るためにも、しっかり眠ることは「甘え」ではなく「自己管理」です。
3. 科学的研究も支持している
スタンフォード大学のマヘ博士の研究では、**「運動量が多い人には長時間睡眠が効果的」**であるとされています。
この理論は、一般の体力労働者にもそのまま当てはまります。
さらに米国国立睡眠財団(NSF)は次のように述べています:
「身体的負荷が大きい仕事に従事する人は、睡眠時間も多めに確保する必要がある」
つまり、「体を使う人ほどよく寝るべき」というのは科学的にも正しいのです。
注意点:長時間寝ればOKというわけではない
ただし、「長く寝れば良い」という単純な話ではありません。
- 寝ても疲れが取れない人は、睡眠の質に問題がある可能性があります(例:睡眠時無呼吸症候群)
- 12時間連続睡眠が難しい人は、昼寝や分割睡眠(例:夜に7〜9時間+昼寝20分)でも効果は得られます
重要なのは、自分に合った「質と量のバランス」が取れた睡眠を確保することです。
推奨睡眠時間の目安(労働強度別)
労働強度 | 推奨睡眠時間 | 備考 |
---|---|---|
デスクワーク | 7〜8時間 | 脳疲労中心なので質重視 |
軽作業・サービス業 | 7〜9時間 | 個人差あり |
建設・土木・工事など | 9〜11時間 | 肉体回復と集中力維持のため多め推奨 |
プロアスリート | 10〜12時間 | パフォーマンス最大化に必須 |
結論|体を使う人ほど「よく眠る」ことが大切
大谷翔平選手だけでなく、土木業者や建設現場などで働く人々にも「12時間睡眠」は理にかなっています。
体力を使い、日々の安全と効率を求められる現場だからこそ、質の高い長時間睡眠が、ケガの防止、集中力の維持、そして健康の土台になるのです。
仕事で全力を出すためにも、どうか「ちゃんと眠る」ことを大切にしてください。
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