「確定申告、青色申告、家事按分を使えば、副業収入100万円に税金がかからないって本当?」
そんな疑問に対して、条件付きで正しい/誤解されやすいポイントを整理して解説しています。
サラリーマン×副業×青色申告という非常に合理的な選択肢

副業を始めると、
「税金が難しそう」
「確定申告が不安」
と感じる方は多いと思います。
ですが、制度を正しく理解すると、
サラリーマンが副業で事業所得を得るスタイルは、リスクを抑えつつ挑戦できる“非常に合理的な選択肢”だと分かります。
この記事では、
青色申告・家事按分・経費の考え方とともに、
サラリーマン×副業という働き方の現実的なメリットを整理します。
サラリーマン×副業という働き方について
「最強」ではなく「合理的な一つの選択肢」
本業の給与で生活を安定させながら、
副業で事業所得を積み上げていくモデルは、
- 収入源を分散できる
- 生活の不安を抑えられる
- 挑戦を継続しやすい
という点で、とても合理的です。
もちろん、
- 専業フリーランス
- 事業一本
- 投資中心
といった他の選択肢もあります。
そのため、
誰にとっても「最強」と言い切れるものではありませんが、
多くの人にとって現実的で安全性の高い選択肢と言えるでしょう。
副業と社会保険料の関係【重要】

副業が「個人事業」の場合
副業が、
- ブログ
- ライター
- デザイン
- IT・制作系
などの個人事業(事業所得・雑所得)であり、
本業の会社で 健康保険・厚生年金に加入している場合、
👉 副業の事業所得は、社会保険料の計算対象になりません。
このケースでは、
副業の所得が増えても、社会保険料が増えにくい
というメリットがあります。
注意:給与としての副業は別
一方で、
- 別会社でのパート・アルバイト
- 副業先でも社会保険の加入要件を満たす場合
この場合は、
複数事業所勤務となり、
社会保険料が増える可能性があります。
👉
副業が「個人事業」の場合に限って
社会保険料が増えにくい、という点が正確な理解です。
青色申告とは?【初心者向け】

青色申告の基本的な考え方
青色申告とは、
一定の条件を満たすことで税制上の優遇を受けられる申告方法です。
副業でも、
事業として継続する意思があれば利用できます。
青色申告65万円控除の条件
主な要件
- 青色申告の承認を受けていること
- 正規の簿記(複式簿記)で記帳していること
- 貸借対照表・損益計算書を添付して申告すること
- 期限内申告であること
- e-Taxでの申告 または 優良な電子帳簿保存を行っていること
これらを満たすと、
最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。
※
どちらも満たさない場合は、
控除額は55万円(または10万円)となります。
家事按分とは?【考え方を簡単に】

家事按分の基本
家事按分とは、
自宅や私生活と仕事を兼ねて使っている支出を、
事業で使っている割合だけ経費にする考え方です。
家事按分できる主な支出例
自宅・生活関連
- 家賃(使用面積・使用時間)
- 電気代・水道代・ガス代
通信・移動
- インターネット回線
- スマホ代
- 車両費(ガソリン・保険などの一部)
実務上は、
使用割合を説明できる根拠
(部屋の面積、使用時間など)を意識しておくことが大切です。
本やセミナーは経費になる?

事業との関連性がポイント
事業の売上獲得やスキル向上に関係するものであれば、
- 書籍
- セミナー・講座
- オンライン教材
- ソフト・ツール
これらは、
経費として認められるのが一般的です。
ただし、
- 趣味性が強いもの
- 事業との関連性が説明できないもの
は、
否認される可能性があります。
👉 「事業との関連性を説明できるか」
これが判断基準です。
確定申告は「権利」であり「条件付きで義務」
確定申告をする理由
確定申告を行うことで、
- 経費を正しく反映できる
- 青色申告控除を使える
- 税金を適正な金額にできる
- 還付を受けられる場合もある
というメリットがあります。
この意味で、
確定申告は「損をしないための権利」と言えます。
義務になるケースもある
例えば、
- 給与所得者で副業の所得が20万円を超える場合
原則として、
所得税の確定申告義務が発生します。
👉
確定申告は「権利」であり、
一定の条件では「義務」にもなる
という理解が正確です。
副業収入100万円前後の場合の考え方
税金が抑えられるケースもある
例えば、
- 副業収入:100万円
- 必要経費・家事按分:30万円
- 青色申告特別控除:65万円
このような場合、
副業部分の所得はかなり小さくなり、
所得税がかからない、またはごく少額になるケースも十分にあります。
注意点
- 経費や家事按分の金額は業種による
- 本業の給与や他の所得状況でも税額は変わる
そのため、
「必ずそうなる」ではなく「そうなるケースもある」
と理解するのが現実的です。

私自身の経験から感じたこと
事業一本に挑戦し、安定の大切さを知った
私は以前、
義理の父の水道業で事業に挑戦しました。
しかし、
- 環境の厳しさ
- 収入の不安定さ
- 精神的な負担
から、
事業一本で進むことは断念しました。
今は「安定×副業」という形を選んでいる
現在は、
医療に関わるITシステムエンジニア(インフラエンジニア)として働きながら、
- 本業で安定した収入を得る
- ITの知識を深め、社会に貢献する
- 副業でブログ・ライターとして事業所得を得る
という形を取っています。
このスタンスは、
- メンタルが安定する
- 辞めずに継続できる
- 小さな成果を積み上げられる
という点で、
自分にはとても合っていました。
確定申告をラクにするためのツールという選択肢
制度は理解できても、
「実際の記帳や申告が不安」という方も多いと思います。
そんなときは、
会計ソフトを使うという選択肢もあります。
無理に使う必要はありませんが、
手間を減らす仕組みを持っておくと、副業を続けやすくなります。
マネーフォワード クラウド会計
- 青色申告に対応
- 仕訳・帳簿作成を自動化できる
- パソコンでしっかり管理したい人向け
副業が軌道に乗ってきた人や、
将来的に事業を広げたい人に向いています。
タックスナップ
- スマホ中心で完結
- 専門知識が少なくても使いやすい
- 副業初心者向け
「まずは簡単に始めたい」
という方には、相性の良いサービスです。
無理に使わなくてもいい、でも知っておくと楽
会計ソフトは必須ではありません。
ただ、
- 記帳の不安が減る
- 申告ミスを防ぎやすい
- 副業を継続しやすくなる
というメリットがあります。
必要になったら使えばいい
くらいの距離感で、
選択肢として知っておくのがちょうどいいと思います。
まとめ|安定があるから挑戦できる
この記事の結論
- サラリーマン×副業×青色申告は
非常に合理的な選択肢の一つ - 副業が個人事業の場合、
社会保険料が増えにくいメリットがある - 青色申告・家事按分・経費は
正しく使えば合法な制度 - 確定申告は
権利であり、条件次第では義務 - 安定があるから、挑戦を続けられる
制度を正しく理解し、
無理のない形で副業を育てていく。
それが、
長く続けて、生活を少しずつ豊かにしていく現実的な道だと感じています。
いかがでしたか?
私自身、まだまだ副業はこれからという段階です。
それでも、
本業で生活を安定させながら、
副業で事業収入に挑戦し、
制度を正しく使って確定申告をし節税しましょう。

