出産立会いの瞬間
午後18時頃、妻が破水し、0時頃から陣痛が始まりました。私はそのタイミングで病院に入り、出産に立ち会うことになりました。陣痛の間、妻の痛みと苦しみに寄り添うことしかできず、自分の無力さを痛感しました。できることといえば背中をさすることくらいで、妻が必死に耐える中、私自身も眠気と戦っていました。
午前9時半頃、分娩室に移動。陣痛よりさらに強い痛みに耐える妻の姿を見て、胸が締めつけられました。赤ちゃんが苦しそうだということで、男の院長先生が急遽駆けつけました。普段なら複雑な気持ちになるかもしれませんが、その時はただただ「早く来て、妻と赤ちゃんを助けてほしい」という思いでいっぱいでした。
そして10時40分、無事に母子ともに健康で出産を終えることができました。感動のあまり涙が溢れました。無事に産まれてきてくれてありがとう。この瞬間の気持ちは、言葉では言い尽くせないほど深いものでした。
妻の感動エピソード
出産の際、妻が分娩室に移動している間、私の前には朝食が用意されていました。そのテーブルの上には、妻が私宛に書いた手紙が置かれていたのです。自身の痛みや不安の中で、私のことまで気遣ってくれた妻の優しさに心打たれました。こんなにも素晴らしい人が私のパートナーであることを、改めて幸せに感じた瞬間でした。
育児スタート
5日間の入院を経て、無事に退院。妻と赤ちゃんが我が家に戻り、本格的な育児が始まりました。赤ちゃんは0歳、そして私も父親としての0歳です。うまくできなくて当然、不慣れで当然。そう自分に言い聞かせながらも、現実は厳しいものでした。
私の1日のスケジュールは次の通りです。
- 18時:仕事から帰宅し、自分のシャワーと着替え。
- 18時半:洗濯をし、夕食の準備(義母が作ってくれたものを並べるだけ)。
- 20時:赤ちゃんをお風呂に入れる。保湿ケア、鼻掃除、耳掃除。
- 21時:妻がシャワーに入る間、赤ちゃんを見守る。
- 22時以降:ようやく自分の時間だが、疲れ果てて何もできないことが多い。
夜は妻が授乳やおむつ替えで何度も起きてくれています。私はぐっすり眠れる分、体力的には休めているはずですが、心の中で「私も頑張ってる」と言い訳したくなる時もあります。
妻の頑張りと感謝
現実には妻の方がはるかに大変です。赤ちゃんのミルクや睡眠時間、排泄の記録まで全て細かく管理し、些細な異変にも即座に対応してくれています。そんな妻に対して感謝の気持ちはありながらも、互いに余裕がないため、些細なことでギスギスしてしまうことも。
「お互いに感謝し合って助け合う。」頭ではわかっていても、心に余裕がないとその大切さを忘れてしまいがちです。これからも夫婦で協力し合いながら、少しずつ親として成長していきたいと思います。
新生児期間を終えて
これが新生児期間を終えたばかりの今、私が感じていることです。初めての育児に戸惑いながらも、妻の支えに感謝しつつ、少しずつ父親としての自覚が芽生えてきました。これからも家族のために、そして自分の成長のために頑張っていきます。