はじめに:お金は人生の時間そのもの
私たちが働いて得るお金は、単なる数字ではありません。それは 自分の時間や労力を切り売りして得たもの です。この視点を持つことで、お金の使い方や価値観が大きく変わります。
ビル・パーキンス著 『DIE WITH ZERO』 では、「お金を使うことは人生の時間を使うこと」と説かれています。例えば、あなたの時給が1,500円だとしたら、15,000円の服を買うには 10時間働いた分の時間を費やしたことになる のです。
このように、 お金=ライフエネルギー として捉えることで、消費の本質が見えてきます。今回は、この視点から 「お金の使い方」 について深掘りしていきます。
ライフエネルギーとは何か?
ライフエネルギー とは、自分の時間と労力を投入して得た収入のことです。
例えば、1時間働いて1,500円稼いだとします。その1,500円は あなたの1時間分の人生 ということです。つまり、15,000円の服を買うということは 10時間分のライフエネルギー をその服に費やしたということになります。
この考え方を提唱しているのが、ビル・パーキンス著 『DIE WITH ZERO』 です。パーキンスは、「お金を貯め込むのではなく、若い頃にこそ経験に投資せよ」と言っています。なぜなら、 健康で活動的な時期にしかできない経験にこそ、お金と時間を使うべきだ と考えるからです。
私の経験:衝動買いの見直し
かつて私は、服などを 衝動買い することがよくありました。友達と遊ぶついでに立ち寄ったお店で、「欲しいから買ってしまう」ということが多かったのです。
しかし、 衝動買いを繰り返すたびに感じた罪悪感 ――
「これ、本当に必要だったのか?」
「これにいくら使ったのだろう?」
そんな後悔を繰り返しているうちに、私は ライフエネルギーの視点 を取り入れるようになりました。
例えば、8,000円の服を買う際に考えるのは、
- 自分の時給は1,500円だから、8,000円は約 5時間分の労働 だ。
- その5時間分の労働を、この服に費やす価値があるのか?
この問いを自分に投げかけることで、 本当に欲しいものかどうかを見極められるようになった のです。
ライフエネルギーの視点から見た買い物の工夫
衝動買いを防ぐための工夫 として、私は以下の3つを実践しています:
- 購入前に一旦帰宅する
- 店頭で「これ欲しい!」と思っても、一度家に帰ります。その間に、本当に必要かどうかを再考します。
- ネットで価格比較をする
- 同じ商品が ネットで安く売られていないか をチェック。これにより、無駄遣いを防ぎやすくなります。
- 時間換算してみる
- 「この商品は何時間分の労働に相当するのか?」と自問することで、価値を冷静に判断できるようになります。
仕事におけるライフエネルギーの使い方
現在、私は 義父と個人事業を営んでいます。この仕事は、自分の時間がそのまま収入に直結します。しかし、義父は長年の習慣からか、 不要な支出が多い という問題を抱えています。
例えば:
- 使っていない車の税金を払い続けている
- 不要な保険に加入している
これらの支出を 見直すことで、余計なライフエネルギーの消耗を防ぐ ことができるのでは?と考えるようになりました。
また、無駄な支出をカットして浮いたお金を、 自己投資や家族との時間に使う ことで、より充実した人生を送れると感じています。
まとめ:ライフエネルギーの価値観で人生を見直す
お金は 単なる数字ではなく、人生の時間そのもの です。
1万円の買い物をするということは、その額を稼ぐために費やした時間を支払っているのと同じことです。
ビル・パーキンスの 『DIE WITH ZERO』 では、「若い頃にしかできない経験にお金を使え」と強調しています。なぜなら、年を取ると 体力や健康が衰え、同じ経験ができなくなる からです。
現在、私はお金の使い方を見直し、 無駄な出費を減らして経験に投資すること に注力しています。そのために、以下の3つを意識しています:
- 収入を時間に換算して考える
- 購入前に冷静になる時間を持つ
- 不要な支出を見直し、浮いたお金を経験や成長に使う
お金はライフエネルギー。
時間は有限であり、戻ってこない資源です。
その時間をどこに投資するのか、どんな経験を積むのか。それを意識することで、より充実した人生が送れるのではないでしょうか。
参考文献・出典:
- ビル・パーキンス著 『DIE WITH ZERO』
- ジョー・ドミンゲス & ヴィッキー・ロビン著 『お金と幸せの距離(Your Money or Your Life)』
- スティーブン・R・コヴィー著 『7つの習慣』
- ナポレオン・ヒル著 『思考は現実化する』
- デール・カーネギー著 『人を動かす』