―情熱こそが「価値」を生む鍵―
お金から自由になったら、あなたは何をしたいですか?
「お金の心配がなかったら、どんな仕事をしたい?」
この問いは、人生の本質を見つめ直す上でとても重要です。実際、自己実現理論を提唱した心理学者アブラハム・マズローも、人間の欲求の最上位に「自己実現」を位置付けています(Maslow, 1943)。
つまり、私たちは生存の不安やお金の心配がなくなったとき、初めて「本当にやりたいこと」に向き合えるのです。
情熱を燃やせる仕事が「成功」への最短ルート
経済学者であり思想家でもあるピーター・ドラッカーは、「成果を上げるには、自分が得意で情熱を持てることに集中せよ」と述べています(『プロフェッショナルの条件』より)。
また、心理学の研究でも「仕事に対する情熱」は高いパフォーマンス・創造性・持続力と相関することが分かっています(Vallerand et al., 2003)。
なぜ情熱が重要なのか?
- モチベーションの持続:内発的動機づけ(Deci & Ryan, 1985)により、困難があってもあきらめずに努力できる。
- 創造性の向上:熱意を持つ分野では、脳が活性化しやすく、創造性が高まる(Amabile, 1996)。
- 他者への価値提供:情熱があることで、自然と「人に喜ばれる」価値を生み出しやすい。
つまり、「これをやるために生まれてきた」と思えるような仕事にこそ、最大の価値創出と報酬が生まれるのです。
「情熱」は最初から見つかっていなくていい
多くの人が「やりたいことが分からない」と悩みます。しかし、キャリア研究の第一人者ハーミニア・イバーラは「行動してみて初めて本当の情熱に気づく」と説いています(Ibarra, 2003)。
ポイントは次の通りです:
- 小さな興味から行動してみる
- 試行錯誤を通して、自分の感情の変化を観察する
- 最初はお金抜きで考えてみる(フィルターを外す)
私自身の夢とこれから
私が「お金の心配がなければやりたい」と感じるのは、世界一周旅行です。
ただ、結婚し、家を持ち、子どもがいる今、それを実現するのは現実的ではありません。そこで今は、数年に一度でも「家族で海外旅行を楽しめる」ことを夢にしています。
その夢の実現には、会社員だけの収入では難しいと感じています。だからこそ、副業やブログでの収入を育て、自由な働き方を目指す努力を始めました。
目標:
- 副業やブログからの収入を確立
- 自由な時間を確保し、旅行や家族との時間を優先
- 趣味のカメラを仕事にして、フォトスタジオとカフェの開業へ
まとめ:成功とは「価値を生む情熱を持てるかどうか」
「生活のため」だけでなく、「自分の人生のため」に働くには、自分が情熱を持てる分野を見つけることが大切です。
お金の心配を一旦手放して自由に考えてみることで、本当にやりたいことが見えてきます。
人は、「価値のあるもの」を作り出すと、自然と報酬を得られます。
情熱を注げる仕事こそが、成功への近道なのです。
参考文献・出典
- Maslow, A. H. (1943). A theory of human motivation. Psychological Review, 50(4), 370–396.
- Vallerand, R. J. et al. (2003). Les passions de l’ame: On obsessive and harmonious passion. Journal of Personality and Social Psychology, 85(4), 756–767.
- Deci, E. L., & Ryan, R. M. (1985). Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior.
- Amabile, T. M. (1996). Creativity in Context.
- Ibarra, H. (2003). Working Identity: Unconventional Strategies for Reinventing Your Career.
- Drucker, P. F. (2000). The Essential Drucker.