ネットワーク基礎

あなたの家庭に10ギガは必要?データ通信の“ギガ”を正しく理解する

れおなるど・ゆう

最近では光回線各社が「10ギガプラン」「超高速通信」などをアピールしていますが、実際の家庭用途では1ギガで十分です。むしろ1ギガすら使い切れないケースがほとんどです。

その理由を分かりやすく解説します。


そもそも“ギガ”とは何なのか?

ギガ=容量ではなく“速度”を表す単位

データ通信で使われる「ギガ」は容量(GB)ではなく、速度(Gbps)を表します。

  • 10Gbps(10ギガ)
  • 1Gbps(1ギガ)

という表記はデータをどれだけ早く送れるかの指標です。


なぜ10ギガが家庭で不要なのか?

ここからは理由を3つに整理します。

理由①|家庭用の機器がそもそも対応していない

例えるなら「1000km道路 × 100km車」の世界

10ギガ回線は道路で言えば

時速1000kmで走れる道路

しかし家庭の機器は

  • スマホ → 300〜800Mbps
  • PC → 1Gbps程度
  • Wi-Fiルーター → 1Gbps対応
  • 有線LAN → 1Gbps

つまり

車(端末)が100kmしか出せないのに
1000km道路はいらない

という状態です。

理由②|実測値は理論値より1/10以下になる

公称値はあくまで“最大値”

実際の測定はこうなります:

プラン理論値実測
1Gbps1000Mbps150〜400Mbps
10Gbps10000Mbps500〜1000Mbps

家庭で400Mbps出れば

  • 4K動画
  • オンラインゲーム
  • リモート会議
  • SNS
  • Web

すべて余裕です。

理由③|家庭ではそんな帯域を使わない

家庭用途の最大負荷は意外と低い

用途別に見ると:

用途必要帯域
4K動画25Mbps
Zoom会議3〜6Mbps
ゲーム10〜20Mbps
SNS/ブラウジング1〜5Mbps

家族4人が同時に動画を見ても:

25Mbps × 4人 = 100Mbps

つまり1Gbpsの10%すら使いません。


10ギガが必要なケースは超限定的

では逆に誰が10ギガを必要とするのか?

10ギガが活きるのはこういう世界

企業・サーバー・大量接続など

例えば:

  • 自宅でサーバーを運用する
  • 動画編集会社レベルのファイル送受信
  • オフィス並みの接続台数(50〜100人)
  • データセンター用途

つまり一般家庭ではほぼ無縁です。


家庭が選ぶべき最適解とは?

結論|1ギガで十分、むしろ余る

回線よりボトルネックは別にある

家庭の速度体感を決めるのは:

  • ルーターの規格
  • ONU性能
  • Wi-Fiの電波品質
  • 家の間取り
  • 端末性能

この方が影響が大きいです。


家庭にとってのメリット

家庭の場合、10ギガのような高いプランを選ばないことで、次のような良いことがあります。

① 月々の料金が安くなる

高いプランを契約しないので
シンプルに毎月の支払が下がります。

② 使いもしない性能にお金を払わなくて済む

10ギガを使い切れないなら
それは必要のない部分にお金を払っている状態です。

いわゆる無駄な出費(過剰投資)を防げます。

③ 家の機器を買い替えなくて済む

もし10ギガを活かそうとすると

  • ルーター
  • ケーブル
  • PCのLANポート

など全部対応が必要になり、余計な出費につながります。

1ギガならその心配がありません。

④ 余計なトラブルが起きにくい

回線や機器の組み合わせが複雑になるほど

  • 設定の問題
  • 相性の問題
  • 通信の不具合

が起こりやすくなります。

1ギガなら対応機器も多く、安定性が高いです。

おすすめのルーター


家庭用なら、特別に高い機種を選ぶ必要はありません。バッファローのリーズナブルなモデルでも、動画視聴・スマホ・ゲーム・テレワークなど一般的な用途は十分にカバーできます。


まとめ|10ギガはロマン、1ギガは現実

最後に要点を整理します。

要点整理

  • 10ギガは速度の“理論値”
  • 家庭用機器は対応していない
  • 実測値は公称の1/10以下
  • 家庭用途は100Mbpsで十分
  • 1ギガでも持て余す
  • 10ギガは企業・サーバー向け

この記事のメリット

この知識があれば

  • 回線選びで損しない
  • 最適なプランが分かる
  • 不要な料金を払わずに済む
  • 家族のネット環境が快適になる

“知識=節約”に直結する領域です。

れおなるど・ゆう

いかがでしたでしょうか?

私もこの仕組みを知らなければ、きっと「10ギガなら間違いないだろう!」と勢いで契約してしまっていたと思います。しかし、実際には家庭用途では必要のないスペックであり、機器側も追いついていないという現実があります。

“速そうだから”や“最上位だから”ではなく、自分の用途に合ったプランを考えて選ぶことが節約にもつながりますし、結果的に無駄なコストやストレスを減らすことにもなります。

こうした知識は、回線契約に限らず、家電やスマホ選びなどでも役に立つものです。情報を知った上で自分で判断できる力を身につけると、暮らしが本当に楽になりますよね。