あなたの会社の損益分岐点はいくら?と聞かれて答えれますか?
今回は損益分岐点についてできるだけわかりやすくまとめした。
はじめに|損益分岐点とは何か?
「売上がどれくらいあれば赤字を脱出できるのか…?」
経営者や個人事業主なら、一度は考えるこの疑問の答えが、「損益分岐点」です。
損益分岐点とは、利益がゼロになる売上高のこと。
簡単に言うと、家賃・給与・経費など必ずかかる固定費をすべてカバーするために必要な売上ラインです。
この金額を下回ると赤字、上回ると黒字になるため、事業の採算を判断する重要な指標になります。
1|損益分岐点の考え方を具体例で理解する
例えば、毎月以下の固定費がかかるとします。
- 家賃:50万円
- 人件費:100万円
- その他の固定費(光熱費・通信費など):50万円
合計固定費:200万円
この場合、最低でも200万円の売上がないと赤字です。
しかし、実際には商品の仕入れや材料費(変動費)もあるため、売上=利益ではない点に注意しましょう。
2|損益分岐点の計算方法
損益分岐点は、以下の計算式で求めます。損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)
- 固定費:家賃・人件費・リース料など、売上に関係なく必ずかかる費用
- 変動費率:売上に比例して増える費用(仕入れ・材料費など)÷売上高
計算例:カフェ経営の場合
- 固定費:200万円(家賃・人件費など)
- 変動費率:40%(食材・仕入れが売上の4割)
損益分岐点売上高=200万円÷(1-0.4)=約333万円損益分岐点売上高=200万円÷(1-0.4)=約333万円
つまり、毎月333万円以上の売上を出さなければ赤字ということです。
3|損益分岐点を下げる3つの方法
- 固定費を下げる
例:家賃の安い場所への移転、業務効率化による人件費削減。 - 利益率を上げる
例:高単価の商品を導入する、原価率の低い商品を増やす。 - 売上の安定化
例:リピーターを増やす、オンライン販売や定期購入サービスを導入する。
4|損益分岐点が分かると何が変わる?
- 売上目標の基準が明確になる
例:「毎月350万円を目標にすると黒字になる」と計画が立てやすい。 - 価格戦略を立てやすくなる
「いくらで、何個売れれば利益が出るのか」が見える。 - 事業改善の優先順位が分かる
固定費削減・原価見直し・売上強化のどこを改善すべきかが明確になる。
まとめ|損益分岐点を理解することは“生き残るための必須スキル”
損益分岐点は、赤字と黒字の分かれ目。
「固定費を回収するために必要な売上」を数字で把握することが、経営の第一歩。
損益分岐点を意識せずに事業を続けると、知らない間に赤字が膨らむリスクがあります。
逆に、この数字を把握していれば、「あといくら売れば黒字になるのか」が明確になり、行動が変わります。
それではこの辺で、ほいたらねっ👋
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