タイムバスケットとは?
「タイムバスケット」とは、アメリカの資産運用会社「バクスター社」が提唱した人生を時間で区切って最適な経験にお金を使うための考え方です。
具体的には、人生を5年ごとの“時間のかご=バスケット”に分けて、そこで何を経験したいかを明確にし、その時期に集中してお金と時間を使うというものです。
若いうちにしかできないこと、
子どもが小さいうちにしか楽しめないこと、
体力があるうちしか挑戦できないこと、
それらを「今やる」ための人生設計。
この考え方は、『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス著)の価値観と深くリンクしています。
タイムバスケットのメリット
✅ 1. 時間の使い方に「優先順位」がつく
「何となく」ではなく、「いつ、何をしたいのか?」が明確になるため、人生設計に芯が通ります。
✅ 2. 経験にお金を使いやすくなる
物を買うよりも、「いつ」「誰と」「何を経験するか」にお金を使うようになります。
✅ 3. 後悔の少ない人生につながる
「やりたいことを後回しにしているうちに体力がなくなった…」そんな後悔を減らせます。
⚠️ タイムバスケットのデメリット(注意点)
❌ 1. 未来を正確に予測できない
5年後に何をしたいか、正確に予想するのは難しいことも。
❌ 2. 今のお金に余裕がない人には実践が難しい
タイムバスケットには、「その時期にお金を使う」という前提があるため、生活費に追われている人にはやや現実離れする面も。
❌ 3. 固定観念を捨てる勇気が必要
「老後のために貯めなきゃ」という従来の価値観と相反する部分もあり、不安に感じる人もいます。
📚 おすすめの本①『DIE WITH ZERO』
「貯金は人生を豊かにしない。経験こそが人生の資産だ」
この本では、「死ぬときにお金が残っているのは失敗」という衝撃的な主張を展開。
お金を残すことではなく、“人生の各フェーズでベストな経験に投資する”ことを推奨しています。
タイムバスケットの実践を考えるなら、まさにこの本はバイブル。
✅ こんな人におすすめ:
- 貯金ばかりで人生が味気ないと感じている
- 経験にもっとお金を使いたい
- 人生の後半に「思い出不足」を感じたくない
📘 おすすめの本②『50代から考えるお金の減らし方』
「お金を減らす勇気が、人生を豊かにする」
こちらは日本の視点から書かれた、まさに「タイムバスケットの実践者」に向けた内容。
“守るだけのお金”から、“使って活かすお金”へ。
人生の後半戦を楽しむための具体的なお金の使い方が満載です。
✅ こんな人におすすめ:
- 50代以上で「これからの人生をどう生きるか」悩んでいる
- 老後資金の不安に押しつぶされそう
- 経験にお金を使いたいが、使い方がわからない
私の気づき|タイムバスケットは人生の地図
私自身も、DIE WITH ZEROを読んでから「お金の貯め方」ではなく「使い方」に目を向けるようになりました。
- 家族と過ごす時間は、今しかない
- 子どもの成長を間近で見られるのは今だけ
- 自分の挑戦も、体が動く今がベストタイミング
将来の安心のために「貯める」ことも大切ですが、
それだけでは人生の“味”は足りない。
お金は「使い方」次第で、人生に色をつけてくれるもの。
タイムバスケットという考え方は、人生の“本当の資産”とは何かを教えてくれる、最高の地図でした。
✅ まとめ|人生を区切って、お金と時間を最大化する
観点 | メリット | デメリット |
---|---|---|
計画性 | 優先順位が明確になる | 未来の予測が難しい |
お金 | 経験に使える | お金に余裕が必要 |
人生の満足度 | 後悔を減らせる | 固定観念を手放す勇気が必要 |
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