【なぜ復活できた？】レゴ社の右肩上がりの秘密｜“終わったブランド”が世界を再び魅了した理由とは

Contents

🧱 レゴはもう古い？そう言われた時代があった

「最近の子どもは、もうレゴには興味がない」
「ブロック遊びなんて、ビデオゲームに勝てるわけがない」

2000年代、そんな声が世界中で聞こえるようになりました。
そして実際、レゴ社は一時倒産寸前の経営危機に陥るほどの売上不振に陥ります。

しかし――そこから、レゴは奇跡のようなV字回復を遂げました。
この記事では、なぜ“終わったブランド”とされたレゴが再び世界を魅了できたのか、その理由を歴史・戦略・科学的視点から深掘りします。

レゴ（LEGO）社は、1932年にデンマークの小さな町ビルンで創業された世界的な玩具メーカーです。

項目	内容
会社名	The LEGO Group（レゴ・グループ）
創業者	オーレ・キアク・クリスチャンセン
主な製品	レゴブロック、テクニック、スター・ウォーズ、マインドストームなど
名前の由来	デンマーク語の「Leg godt（よく遊べ）」から

れおなるど・ゆう

私の家には、子どもの頃レゴはありませんでした。
でも、友達の家にあった海賊シリーズのレゴや宇宙基地のセットが、今でも忘れられない思い出です。

当時の私は、その自由さと迫力に心を奪われていたのを覚えています。
「レゴって、自分の思い描く世界を自由に再現できるんだ」
そのとき感じた創造の魅力は、今でも心に残っています。

2000年代初頭、レゴ社は売上の大幅減少と迷走したブランド戦略により、経営危機を迎えます。

2003年、レゴは年間約400億円の赤字を出し、「もう子どもはレゴに興味がない」とまで言われるようになります。

2004年、若きCEO【ヨルゲン・ヴィグ・クヌッドストープ】のもと、レゴ社は大胆な再生計画を実行に移します。

意味不明な多角化をやめ、“遊びの本質＝創造する楽しさ”に立ち返る戦略を採用。

2014年公開の『LEGOムービー』が子どもたちに再注目され、「レゴってカッコいい」という再評価が生まれました。

スター・ウォーズ、ハリーポッター、マーベルなどと積極的にコラボ
→ 大人も子どもも楽しめる“ブランドの共創”が実現

AFOL = Adult Fan of LEGO を対象に

など、“組み立てて飾る”を重視した大人レゴが人気爆発！

それは、レゴが「提供される遊び」ではなく「生み出す遊び」だからです。

そして今、集中力・想像力・自己表現の大切さが再評価され、レゴは「教育玩具」としても価値を高めています。

✅ 原点に立ち返ることの強さ
✅ 顧客の“声”より“体験”に寄り添うこと
✅ ピンチのときこそ、自分たちの“本質”を見つめ直すこと

子どもたちの想像力を支えるレゴ。
そして、かつてレゴに憧れた私のような大人にも、再びワクワクを届けてくれるブランドになりました。