Contents
相手のことが嫌いではないけれど、不満を口にしてしまう私
私はその人のことが嫌いというわけではなくても、不満を他人に言ってしまうことがあります。冷静に考えると、それは「悪口」に近いものだと自覚しています。そしてそのたびに、自己嫌悪に陥ります。
現在、私は義父と共に仕事をしています。義父とは価値観が違い、毎日イライラしないことがないと言っても過言ではありません。とはいえ、義父を頼るしかない状況。今までのスキルが活かせず、自分が弱く感じられる現実がそこにあります。
この「自分の弱さ」へのイライラが、結局のところ他人への不満や悪口として表に出てしまっているのかもしれません。
悪口が心に及ぼす科学的デメリット
悪口や不満を口にすることが一時的にはストレスの発散になるように感じられますが、実は逆効果であるという科学的研究があります。
- 脳科学の知見によると、ネガティブな感情を繰り返し表現することで、脳はその感情回路を強化しやすくなります(Hebbian learning)。つまり、悪口を言えば言うほどイライラしやすい脳になってしまうのです。
- カリフォルニア大学の研究(2013年)では、悪口を言う習慣がある人は、心拍数や血圧が高まりやすく、慢性的なストレス状態に陥りやすいことが示されています。これは自律神経系に悪影響を及ぼし、免疫力の低下や睡眠の質の悪化にもつながります。
ニュースを見ない理由と感情の防衛
私は基本的にニュースを見ないようにしています。朝から殺人、強盗、不倫、災害などのニュースを見ると、それだけで気分が沈んでしまうからです。必要な情報は見なくても自然と耳に入ってくる。
例えば最近のお米の高騰なんかはニュースは見ていなくとも、素早く情報が入ってきたおかげで、普段から買っている農家さんから価格が上がる前に多めに仕入れることができました。一方で、聞きたくない情報も入ってきてしまうことが悩みでもあります。
しかし、思い返せば私自身も「聞きたくない情報」を他人に与えてしまっていたのです。自分が不満を話すことによって、誰かの心を曇らせてしまったかもしれません。
ガンジーの名言に学ぶ「許す力」
「弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは強さの証だ。」 ― マハトマ・ガンジー
この言葉には心理学的な根拠があります。
① 許しには「自己制御力」と「自己肯定感」が必要
感情をコントロールする前頭前皮質の働きによって、怒りや恨みを手放す力が育ちます。自己制御力が高い人ほど、幸福感も高いことが知られています(Mischelのマシュマロ・テスト研究)。
② 許しは「相手のため」ではなく「自分のため」
心理学者エヴェレット・ワージントン博士は、許しを「癒し」と捉えています。許せない気持ちを抱え続けることで、自分の心にストレスや不満が蓄積され、心身の健康に悪影響を与えます。逆に許すことによって、過去を手放し、自分のエネルギーを未来に注げるようになります。
③ 許せない理由は「弱さ」にある
- 自尊心の低さ
- 相手に負けたくないというプライド
- 他人をコントロールしたいという欲求
これらはすべて、心に余裕がない状態からくるものです。だからこそ「許すこと=強さ」と言えるのです。
成長のためにできること
私は、自分の未熟さや弱さを自覚しています。だからこそ、変わりたい、成長したいという強い気持ちがあります。
- イライラを感じたときは、一度深呼吸して「これは自分の弱さかもしれない」と見つめる
- 他人に不満を言いそうになったら、「それを聞く人の心」を想像する
- ポジティブな習慣を持ち、自分の機嫌を自分でとる
そして何より、「自分で稼ぐスキルを身につけ、自信を持てる自分になる」。それが、今の私の一番の目標です。
まとめ:許しとは、強さであり、自由への第一歩
許すとは、相手に甘くなることではなく、自分を解放する行為です。
怒りや不満、悪口といった負の感情を手放すことで、私たちはより自由で健やかな人生を送ることができます。
「許すということは、強さの証だ」
この言葉を胸に、私自身も日々、強くなっていきたいと思っています。
関連記事
原因自分論で人生が変わる:愚痴から主体的な思考へ切り替える方法